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第136回 佐藤さんの住宅探し

不動産仲介業者の山田さんと一緒にコンドミニアムを見学している佐藤さん。

前回のポイントは

シンガポールでは良く分電盤のスイッチが落ちる
特にオーブンを長期間使用しないと分電盤が落ちる
電源が落ちた場合小さな分電盤のスイッチを全て切ってから大元の電源を入れてから、一つずつ小さなスイッチを入れ問題箇所を発見する
問題となっている電化製品を発見するために、問題箇所にある電化製品の電源を全てコンセントから抜く(壁のスイッチをオフにしてもダメ)

ということでした。

今回はシンガポールで良く起こる電源が落ちるケースについて佐藤さんが不動産業者の山田さんに聞きます。

「なぜ壁から全ての電化製品のコンセントを抜かなくてはならないのですか」と佐藤さん。「壊れている電化製品がコンセントに繋がっているだけで、コンセントのスイッチがオフになっていても、その電化製品がオフになっていても(使用していなくても)微弱な電流が流れていて、それが原因で分電盤のスイッチが入りません」と山田さん。「もし全てのコンセントを抜いてもそれでも分電盤のスイッチが入らない場合はどうしたら良いのでしょうか」「その場合はコンセントに繋がっていない電化製品、ときどきビルトインの食器洗浄機やオーブンがありますが、それらの電化製品の壁のスイッチ(大元のスイッチが必ずあります)をオフにしてください。ときどき電気温水器が壊れていることが原因で分電盤のスイッチが入らないこともあります。これらの確認をしていただければ基本的に分電盤の全てのスイッチは入るはずです。分電盤のスイッチが全て入ったことを確認してから、今度はコンセントから外したそれぞれの電化製品を一つずつ差し込んでいきます」と山田さん。「なるほど、そうすると壊れた電化製品のコンセントを差し込んだ時に分電盤のスイッチが飛ぶので、その電化製品が壊れている、ということになるのですね」と佐藤さん。「そのとおりです。前にもお話ししましたように、典型的なものはオーブン、洗濯機、食器洗浄機、冷蔵庫といった水に近い電化製品の電源部分に微弱な水滴がついていて分電盤が飛ぶということになります」「そうするとその電化製品の修理をすぐに依頼することになりますか?」と佐藤さん。「場合によると修理をしなくても回復することがあります」と山田さん。「どういうことでしょうか?」「オーブンの場合100度くらいの温度で10分から15分くらい動けば、つぎに200度くらいにしてさらに熱します。そうすると電源部等にある微弱な水滴が蒸発してそのままオーブンを利用できるようになります。場合に寄ればヘアドライヤーなどで中を暖めてからやってみるというのも一法です」と山田さん。「他の洗濯機などの家電製品はどうでしょうか?」と佐藤さん。「その他の家電はそのまま電源を抜いて(電気を通電させずに)そのまま1-2日放置しておくと(冷蔵庫の場合は数時間)問題の霧のような水滴が蒸発して再度使用できるようになります」と山田さん。「なるほど、そうすると修理業者を呼ばなくても大丈夫ということですね」と佐藤さん。「ただ、それでも分電盤が飛ぶような場合や電気温水器が原因の場合には修理業者が必要となりますので、そこまで原因を特定しておいてあげると、後の修理対応もスムーズに行えます」

〜 POINT 〜

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分電盤が飛んだら問題のエリアの家電製品のコンセントを全てぬき、一つずつさし戻す
問題のある電化製品の箇所で再度分電盤が飛ぶのでその電化製品の修理が必要
オーブンの場合は100度くらいで徐々に温め直すとそのまま使用できる時がある
洗濯機、冷蔵庫などはしばらく放置して電源部分にある微細な水滴を蒸発させればそのまま使用できるときがある
それでもダメな場合は修理、特に電気温水器が原因の場合にはすぐに修理が必要

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