シンガポールの住宅・不動産事情
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プロが教えるシンガポールの
住宅探し
第38回 佐藤さんの住宅探し
不動産仲介業者の山田さんと一緒にコンドミニアムを見学している佐藤さん。
前回のポイントは、
○明るい照明は蛍光灯ダブルチューブ。
○白熱灯は電球が切れやすい。
○下向きの白熱灯デザインの照明は電球を蛍光灯に買えて置いたほうが無難。
○シンガポールでははしごは必須。
ということでした。
「最近は転勤シーズンですので、山田さんもお忙しいでしょう」とお客様の佐藤さん。「そうですね、日本の3月や9月ほど集中しませんが、やはりご帰国される方、新たにご赴任される方が多い時期ですね」と不動産業者の山田さん。「ただ、日本国内と比べると極端に集中して、物件が市場からなくなってしまうというこまではいきませんが、年間を通して一番賃料が上がりやすい時期になりますね」と山田さん。「それはやはり探している人が多いからですか」と佐藤さん。「日本の方々の好みは、ご赴任される年代、家族構成が似通っているため、どうしても同じようなタイプの物件に集中しがちです。そのため、タイミングが同じ、間取りも同じ、ご予算も同じくらいといくことになると、いくら市場にいっぱい物件があるからといっても、バッティングすることがあります。また、家主さんも複数不動産業者を使っていることが多いので、私共が連絡をとっている業者さん以外の業者さんからより良い条件で借りるテナントさんがいる場合には、せっかく決めた物件を交渉途中で取られてしまうことが良く起こるのもこの時期です」と山田さん。「そうすると、今の3月から6月に住宅を探そうとすると他の人にとられちゃうこともあるんですね」と佐藤さん。「そうですね、ですからいいなと思う物件があればなるべく早くオファーをだすことと、候補物件を一つに絞り込まないことがポイントになります」と山田さん。「なるほど、いくつか候補をあげておくことが大事なのですね。その場合にいっぺんに複数物件に対してオファーをだすことはできるんでしょうか」と佐藤さん。「やってできないことはありませんが、もし万が一そのままの条件でそれぞれの家主さんが条件を飲んでくれたとしたら面倒なことになります。というのは、オファーはあくまでも書面で、その条件を受けてくれたらその物件を借りるという形をとりますので、もし家主さんが条件を飲んでくれたらその物件を借りなくてはならなくなります。ですので、オファーを出すときは一つづくの方が望ましいと言えます」と山田さん。
○3月-6月は異動のピークのため賃料が上がりやすい。
○家主が複数の不動産業者をつかっているため、物件の留保、確保が難しい。
○気に入った物件がある場合には早めにオファーする。