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シンガポールの住宅・不動産事情

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第30回 佐藤さんの住宅探し

不動産仲介業者の山田さんと一緒にコンドミニアムを見学している佐藤さん。

前回のポイントは、

○電気、ガス、水道、ケーブルテレビのアレンジは不動産業者さんがやってくれるが、シンガポールテレコムの手続きはご自身で行う必要がある。

○但し、設置の手続きには間違いが起こることがよくある。

○インターネットはケーブルテレビの線と電話線利用の二種類がある。

○電話を解約した場合にはちゃんと解約されているかどうかの確認が必要ということでした。

ということでした。

不動産業者の山田さん山田さんから物件を紹介してもらってようやく1ケ月がたった佐藤さん。山田さんから教えてもらったように1ケ月前には不具合を家主さんに連絡して、一応全部直してもらいました。ところが「山田さん、突然エアコンから水が突然ボタボタと水が漏れてきて、いまはバケツで受けている状態ですが、どうすれば良いでしょうか」と佐藤さん。「それは多分エアコンで冷房した時に同時に除湿もしますが、その除湿した水がうまく排水されずに逆流してきているようですね」と山田さん。「どうすればいいんでしょうか。なんとか今日中になおりませんでしょうか」と佐藤さん。「佐藤さんの契約ではエアコンのメンテナンスは家主さんがやることになっていますので、家主さんに連絡をしてアレンジしてもらわないといけません」「今日中にできるのでしょうか」と佐藤さん。「うまく家主さんがつかまると良いのですが、不動産業者さんが家主さんについていると、家主さんの連絡先を教えてくれないので、まず不動産業者さんをつかまえなくてはならなくなりますので、まず今日中の修理はむずかしくなります。佐藤さんの場合は家主さんと直接連絡がとれますがから、うまくいけば今日中にできるかもしれませんが、1日、2日アレンジに時間がかかる可能性があります。特に家主さんが海外に住んでいる場合で、家主さんがエアコンメンテナンスの責任を追っているときなどは1週間とかアレンジに時間がかかってしますこともあります」「でもどうしてこんな水漏れが起こるんでしょうか」と佐藤さん。「日本ですとエアコンの室内機は大抵窓の上についていて、その横に穴があいていてそこからすぐ外側に室外機が設置されています。そのため、除湿した水もまっすぐ下に、通常はバルコニーや廊下に排水できるようになっており、またその経路も短くてすみます。シンガポールではこの除湿のルートが長く、しかも天井裏をまわしているため、途中で梁や配管があって場所によっては除湿した水を排水する管、これを通常ドレーン管というんですが、この管の勾配がうまくとれていなかったりします。そのためちょっとしたゴミがつまっているだけで、除湿した水がうまく流れずに逆流していまいます。このエアコンからの水漏れはシンガポールではもっともポピュラーなトラブルで、長く住んでいる人で経験したことが無い人は多分いないくらいどこでもしょっちゅう起きます」

ポイント

○エアコンからの水漏れは最もポピュラーなトラブル。
○修理業者はその日のうちに来れないケースが多い。

○エアコンの定期点検は2ケ月に1度が理想的だが、実際には3ケ月に1度のケースが多い。
○エアコンの下には電化製品など大切なものは置かない。