シンガポールの住宅・不動産事情
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プロが教えるシンガポールの
住宅探し
第29回 佐藤さんの住宅探し
不動産仲介業者の山田さんと一緒にコンドミニアムを見学している佐藤さん。
前回のポイントは、
○キズ、シミなどの不具合は必ず記録に取る。
○できれば自分で写真にとる。
○住宅用のファイルを作成し、関係書類、レシートなど退去まで一括保存する。
○賃貸とは言うものの自分の持ち家のつもりで大事に住む。
○特にガスコンロ回りの清掃はこまめに行う。
ということでした。
「電話とか電気、水道、ガスなどはどのようにして開栓するのでしょうか」と佐藤さん。「基本的には私が手続きいたしますが、シンガポールテレコムについては最近仕組みが変わってお客様ご自身が出向いて行かなくてはならなくなりました」と不動産業者の山田さん。「また、電話番号はちゃんとその番号が通じることを確認してから関係方面にご連絡された方が良いでしょう。事前に電話局は電話番号をくれますが、結構実際についてみると別の番号が割り当てられることが良くあります。ですので、ご勤務先やご親戚には実際の電話番号を確認されてからご連絡されるほうが良いでしょう」と山田さん。「そんなことがあるんですか」「番号だけではなくて、設置の申し込みをしているのにも係らず、外部からその電話にかけて呼び出し音が聞こえているのにも係らず、実際には電話が通じていないケースも良くあります。また、電話の解約も解約がなされていなくて、しばらく経ってから使っていない電話料金の請求が来ることもあります」と山田さん。「それは大変ですね。でもどうしてそんなことが起こるのですか」と佐藤さん。「退去した後に多分電話が通じているので、業者さんか誰かが使いまくるとしか考えられません。電話の解約は電話でできるため手軽ですが、後のこのような事態を考えると書面で行うか、あるいは解約後ご自身でその番号が不通になっていることを確認された方が良いでしょう」と山田さん。「電気、水道、ガスについては何か注意することはありますでしょうか」と佐藤さん。「電気、水道についてはメーターは基本的に外にありますので、特になにもする必要はありません。ガスについては都市ガス(当地ではシティガスと呼んでいます)の場合は、開栓時に自宅で待機していないといけません。ケーブルテレビの場合は、物件のお引き渡し時にケーブルテレビの担当者をお呼びしますので、その場でご視聴になりたいプログラムをお選び下さい」と山田さん。「インターネットなどはどうすれば良いのですか」「インターネットについては、電話線を利用する方法とケーブルテレビの線を利用する方法の二種類があります。電話線を利用する場合は通常の電話を申し込む時にいっしょにローカルのインターネットサービスを申し込むか、日系の会社のサービスをご希望される場合には電話の申し込みが終わって、電話がちゃんと通じることが確認できてから別途申込が必要になります。それぞれの会社によってサービス内容、料金が違いますので、恐縮ですがこれはお客様にてお申し込みをお願いしております。また、ケーブルテレビの線を使ってインターネットを申し込まれる場合にはテレビの申し込みと同時にできますが、その時にはご利用になられるコンピューターを設置しておいて下さい」と山田さん。
○電気、ガス、水道、ケーブルテレビのアレンジは不動産業者さんがやってくれるが、シンガポールテレコムの手続きはご自身で行う必要がある。
○但し、設置の手続きには間違いが起こることがよくある。
○インターネットはケーブルテレビの線と電話線利用の二種類がある。
○電話を解約した場合にはちゃんと解約されているかどうかの確認が必要。