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シンガポールの住宅・不動産事情

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第27回 佐藤さんの住宅探し

不動産仲介業者の山田さんと一緒にコンドミニアムを見学している佐藤さん。

前回のポイントは、

○物件引渡のチェックはなるべく細かく行う。特に汚れ、シミ、キズなどはインベントリーリストに必ず記録を残すようにする。

○入居直後の問題は基本的に1ケ月以内に家主に連絡し、全て修理するか、記録に残すようにする。そうしないと、家主さんから修理費用の請求を受けることがある。

ということでした。

住宅の引渡しについて不動産業者である山田さんから教えてもらっている佐藤さん。引き続き山田さんがアドバイスをします。「住宅の引渡を受ける際に後はどのようなことに気をつければ良いですか」と佐藤さん。「家主さんに他のエージェントさんがついているような時には、できればお客様から家主さんの連絡先を聞いていただけると助かります」と山田さん。「山田さんは相手の業者さんに家主さんの連絡先を聞くことはできないのですか」と佐藤さん。「そうなんです。家主の業者さんにとって家主さんの情報はいわば飯の種ですから、うっかり別な業者さんにもれるとその業者さんが直接家主さんに連絡して、自分が飛ばされる可能性があるので我々には絶対教えてくれません。入居後にいろいろトラブルが発生した場合には家主さんの直接の連絡先が分かっていた方が圧倒的に処理が速くできます。そのため、もしテナントさんが家主さんと会う機会があれば聞いておいた方が無難です」と佐藤さん。後はどのようなことに気をつければ良いのでしょう」と佐藤さん。「シンガポールの住宅は結構いろいろなところが壊れます。小修繕費用についてはテナントさんの負担になりますので、まず壊れることがないように上手に使うことが大切です。例えば、ほとんどのお風呂の栓はバスタブの丸い大きなつまみを回すことで上がり、下がりしますが、ここの部分はしょっちゅう壊れます。そのため、このバスタブのストッパーをはずしてゴムの鎖のついたキャップをスーパーなどで買ってきて、カッターなどで大きさを調整してストッパーの代りに使えば、ストッパーが壊れる心配はありません」と山田さん。「他にはどんなところに気をつければ良いのでしょう」「電気温水器が時々割れて大量の水漏れを起こすことがありますが、これは電気温水器が古いこともありますが、同時に電気温水器のスイッチをこまめに入り切りしなかったことによります。つまり、いつもつけっぱなしにしていると何時でもお湯を沸かしっぱなしにした状態になり、温水器に負担がかかりその寿命を縮めることになります。できるだけ、入る前につけて、入ったら消す習慣をつけて下さい。また、エアコンのリモコンを落として壊してしまうことも良くありますが、電池の液漏れで壊してしまうこともあります。この場合はテナントさんの過失ということになって、弁償しないといけないことになります。エアコンのリモコンは100ドルから200ドルしますので、気をつけて下さい。」

ポイント

○もし可能であれば非常時の時のために家主さんの連絡先を確認する。
○バスタブの栓はゴムキャップに替えておいたほうが無難。

○どうしても決まらない時は、現在のユニットを1〜2ケ月延長することも選択肢の一つとする。
○エアコンのリモコンは結構高価なので気をつけて使用する。