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第14回 佐藤さんの住宅探し

不動産仲介業者の山田さんと一緒にコンドミニアムを見学している佐藤さん。

前回のポイントは、

○家具を揃えてもらう時にはなるべく購入の予算をもらうようにする。

○家具を自分で選べない時は家具の質が問題になることがある。

ということでした。

 ようやく気に入った住宅が見つかった佐藤さん。不動産業者の山田さんといよいよ賃貸条件の交渉にはいります。「家具についてはいろいろ問題が起こりがちです」と山田さん。「あまりいっぱい要求しても、家主さんの反感を買ってしまいます。また、DVD、ファックス、ステレオといった弱電製品は結構壊れやすいので、この故障の原因が通常仕様によるものか、使用者の使用ミスによるものか分かりにくいことが時々あります」「そうですね。小さい子供の場合いろいろいだずらをしますね」と佐藤さん。「その為、こういった弱電製品が壊れた場合、家主さんがその修理を拒否することもあり、その修理を巡ってトラブルになることもあります。また、修理をしてくれるにしても、その電化製品を修理の窓口に誰がもっていくのかといったことから、修理に数週間かかる場合代替え品はどうするのかといったようなことまで問題になります。ですのでこういった弱電電化製品については貰ってしまうか、修理についてはお客様で受け持つなど決めておいた方が後々便利です」「そうですか。なんでもかんでも要求すれば良いということではないのですね」と佐藤さん。「そのとおりです。でもそれは要求できないということではなくて、個別の事情や家主さんの対応などによって千差万別であるとこうことを覚えておいて下さい」と山田さん。「なるほど、よくわかりました。その他に家具について注意しないといけないことはありますか」と佐藤さん。「もし、家主さんが家具は自分が選ぶような場合には、基本的にはさほど良い家具は入れてくれないと思った方が無難です。家具の色、形、素材まで指定しないとお客さまが考えているものと全然違うものが入ってしまうこともあります。また、電化製品もそのブランドや機能を指定しないと家主が勝手に決めてしまうこともあります。そのため、新しく買って欲しいものは必ずBRAND NEWといった文言を入れるとともに、テレビであれば薄型で大きさが何インチ、冷蔵庫や洗濯機などもその容量を明示しなくてはなりません。シンガポールは多民族国家ですから共通の常識というものがありませんので、基本的にはすべて書面で明示することが将来の紛争を未然に防ぐことになります。

ポイント

○弱電電化製品を家主に要求するときには将来の故障を考えて注意が必要。
○要求する家具は常識の範囲内で、あまり過度に要求することで家主さんの反感を買うこともある。

家具を自分で選べないときは、家具の色、素材、形など細かくリクエストする事が必要
自分で選ぶために家具の購入予算やリース家具を交渉するのも一つの方法