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シンガポールの住宅・不動産事情

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第6回 佐藤さんの住宅探し

3ベッドルームを探している佐藤さん。前回は不動産仲介業者の山田さんより浴室についての注意点を聞きました。。

ポイントは、

○バスタブの栓は壊れやすいのでゴムキャップに替える。

○エアコン定期点検に注意ということでした。

 

「ところでこのユニットの中には家具が全然ありませんけれども、家具はどうするのですか」と佐藤さん。「おそらくこのユニットは以前欧米系の人が家具なしで借りていたのでしょう」と山田さん「シンガポールの住宅は基本的な設備を備えたパーシャリーファーニッシュか、一般的に家具付きと言われているフルファーニシュのいずれかで賃貸借が行われています。パーシャリーファーニッシュとはカーテン、エアコン、天井照明、冷蔵庫、洗濯機までが備え付けられている状態を言い、主に欧米系の人たちが自分たちの家具を持ち込む時にはその状態で借りることになります。一方日本の駐在員の方々のほとんどは家具付きをご希望されますので、このパーシャリーファーニッシュのベースにソファーセット、ダイニングセット、サイドボード(テレビ台)、テレビ、食器棚、ベッド、ベッドサイドテーブル、化粧台、勉強机とイスなどを含めたフルファーニッシュ(家具付き)でお借りになられる方がほとんどです。当然家賃はパーシャリーファーニッシュとフルファーニッシュでは違ってきます」「家具付きの方が高くなるわけですね」「そうです。もとの家具の状態にもよりますが、500ドルから場合によってはそれ以上家賃があがることもあります」「もし家具がある場合にその交換などは家主さんにお願いすることはできるのですか」と佐藤さん。「もしその家具や電化製品が古かったりするような場合は当然要求できますが、賃貸は家具だけの問題ではなく、家賃の額、いつから家賃の支払が行われるのか、その他に追加の家具の要求があるかどうか、法人契約か個人契約か、その他の契約条件などとのかねあいになります。また、家具の交換については家主さんがまだ使えると思っているような場合、撤去した後に保存する場所がないことを理由に断られてしまうこともありますので、ケースバイケースであるといえるでしょう。」「掃除機とかファックス、炊飯器なども要求できるのですか」と佐藤さん。「そういった弱電製品は普通に使っていても壊れてしまうことがよくあり、その場合に修理をするのか、捨てて良いのか、買い替える場合はどうするかなどいろいろ問題になることがあります」「なるほど。そうすると家主さんにお願いする場合にはあまり壊れやすいものは要求しない方が無難ということですね。」「そうですね。また、冷蔵庫や洗濯機などは日常生活に絶対必要なものですから、今あるものがあまりに古い時は交換を要求した方がよいでしょう。一旦賃貸借契約が始まってしまいますと、家主さんは壊れたときはなるべく修理して使い続けようとしますので、その間食べ物の保存や洗濯ができないことになってしまいます。」「なるほど。いろいろ家具を取りそろえてもらうより、重要なものに重点的にポイントをおいて交渉をすることが必要なんですね。」

ポイント

○あまり壊れやすい家電製品は家主に要求しない方が無難。
○むしろどうしても必要な家具・家電製品に注意を払う。