シンガポールの住宅・不動産事情
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プロが教えるシンガポールの
住宅探し
第122回 佐藤さんの住宅探し
不動産仲介業者の山田さんと一緒にコンドミニアムを見学している佐藤さん。
前回のポイントは、
○清掃費用はおよそ500ドル位、カーテンは300-400ドル位、木の床の磨き一部屋当たり300-400ドル、大理石の磨き直しの場合は1000-1300ドル位、家の壁全部の塗り直しで1000ドル。
○一般的には清掃、カーテンドライクリーニングを入れて1000-1500ドル位の費用が退去時に請求される(なにもない場合はカーテンドライクリーニングと清掃費用のみ)。
○鍵の返却を行わないと賃料の継続支払義務が発生。
○そのため家の返却時は先方と口論等険悪な状況にしてはならない(相手が怒って鍵を受け取らず帰るようなことはしてはならない)。
ということでした。
「その他家を家主さんに返す時にどのような事に注意したら良いのでしょうか」と佐藤さん。
「まず電気水道ガスの解約をしなくてはいけませんが、カットする日は鍵を渡す翌日にしなくてはなりません」と山田さん。「なるほど、電化製品がきちんと動くことを確認しなくてはならないからですね。手続は早めにした方が良いのでしょうか?」と佐藤さん。「あまり早く手続をすると1ヶ月間違えてカットされてしまうこともあるようですので、できれば解約の1ヶ月以内くらいが良いでしょう」と佐藤さん。「デポジットを払っているのですが、どのように返金されるのでしょうか?」「もしGIROをご利用になっている場合には最後の月の使用料を精算してからご利用の口座に返金されます。また、返金を小切手でお勤め先に送ってもらうこともできます。そのためいずれの場合でも、帰国が決まったからといってすぐに銀行口座を閉めずにしばらく置いておいた方が良いでしょう」と山田さん。「でもシンガポールに来ることもないので、口座をそのまま置いておくのも気持ち悪いのですが、どうすれば良いのでしょうか?」と佐藤さん。「口座を閉める手続は日本から手紙を書いて口座を解約、残金を日本の指定口座に送金することもできます。ただ、どうしてもすぐに銀行口座を閉めたい場合にはSPサービスのカウンターで最後の月の使用料の見積を出してもらってその場で解約することもできます」と山田さん。「インターネットやケーブルテレビはどうすれば良いのでしょうか」「スターハブやシングテルにケーブルテレビのチューナー、リモコン、アンテナ線を持ち込んで解約します。インターネットのルーターは買い取りでリースではないのでそのまま廃棄して問題ありません。機器を返却する際に直近の請求書を持って行くと手続が早く済みます」と山田さん。「その他家を返却する前にやって置いた方が良いことは何かありますでしょうか?」「まず引越荷物に家主のものがまざらないようにきちんとインベントリーリストを確認しながら用意してください。食器洗浄機やオーブン、電子レンジなどの付属品を引越荷物にいれてしまうと家主から請求を受けることになります。またベッドルームの鍵が全てあってきちんと鍵がかかるかどうか、それぞれのマニュアルが全部そろっているか、エアコンのリモコンの数がちゃんとあり全てきちんと使えるか、ということも忘れずにチェックしてください」
○清電気水道ガスの解約は返却の翌日に切れるようにする。
○解約の手続は返却の1ヶ月以内くらいに行う。
○銀行口座をすぐ閉鎖したい場合にはSPの窓口で対応可能。
○ケーブルテレビのチューナ、リモコン、アンテナ線は返却必要だがインターネットのルーターは返却の必要はない。
○インベントリーリストのものは必ず残して置く。
○その他マニュアル、ベッドルームの鍵、エアコンのリモコンの数と稼働状況の確認が必要。