シンガポールの住宅・不動産事情
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住宅探し
第89回 佐藤さんの住宅探し
不動産仲介業者の山田さんと一緒にコンドミニアムを見学している佐藤さん。
前回のポイントは、
○家に備え付けられている電化製品(エアコン含む)全てまんべんなく使用する。
○使用しなくても定期的に電源を入れて一定期間稼働させて確認する。
○オーブンの場合には1-2ヶ月に一度200度以上にして15分位稼働させる。
○<使っていない>という状況は過失と判断されその修理費用は全額入居者、テナント負担となる。
○使用ミスなく使用して壊れた場合でも小修繕条項で一定金額まで入居者/テナントの負担となる。
○壊れやすい電化製品としてはオーブン、食器洗浄機、ビルトインコーヒーメーカー、掃除機等がある。
ということでした。
引き続き佐藤さんが山田さんに家を家主さんに返す際の注意点を聞きます。
「なるほど、<使っていない>ということは免責にはならないということが良くわかりました。他にはどのような注意が必要でしょうか」と佐藤さん。「その他によくあるケースはカビです。基本的にもしカビが生えていたらその責任は入居者にあります。皆様が日常お住まいになっていて結構注意を払わないのは天井です。天井がまだらになってきたらそれはカビが発生する前の段階です」と不動産業者の山田さん。「なるほど、よくカビが生えるのはやはり浴室など湿気の多い場所でしょうか?」と佐藤さん。「そうです。大抵浴室には窓があり、換気ができるようになっていますが、ときどきこの窓がかなり小さく、十分な換気ができないことがあります」と山田さん。「そのような場合にはどうすれば良いのでしょう?」「もし結構熱いお湯を好む人であれば特に注意が必要で、窓が小さく換気が十分でない場合には除湿器を置く必要があります」と山田さん。「ときどき、窓がない浴室がありますが、これはどのようにすれば良いのでしょうか?」と佐藤さん。「窓がない浴室には基本的に換気扇が設置されていますので、この換気扇を頻繁に動かしておく必要があります。この換気扇が時々最初から壊れて居ることがありますので、ご入居の際にかならずトイレットペーパーなどをあてて、換気扇が動いていることを確認しなくてはなりません。中には音だけして換気していないケースもあります」と山田さん。「そうすると、できれば除湿器を置いておいた方が良いですね」と佐藤さん。「そのほうが無難ですが、日常的に窓を開けて換気をしておけば基本的にカビが生えることはあまりありません。また、居室についてはエアコンをある程度使い、除湿しておいた方が良いでしょう」と山田さん。「ウチの家内などはエアコンが嫌いですぐに消してしまいますが、ある程度使っていないといけないということですね」と佐藤さん。「そうです。エアコンをほとんど使わない方のユニットをはさんで、上下階の人がものすごく冷房をきかせると、上下で冷やされるためにまん中のユニットの天井や床のコンクリートスラブが結露することがあります。この結露を放置しておくとカビの原因になり、まん中の人は特に何もしていないのにそのカビ発生の責任を問われる事があります。また、はめ込み式のエアコンの吹き出し口も良く結露をしますので、こまめにこの結露を拭き取らないとカビが発生し退去時にやはり塗装等の責任を問われることになります」
○カビが発生したら理由の如何を問わずテナントの責任となる。
○浴室の換気はこまめに行う。
○換気扇がちゃんと動いて居るかどうかティッシュやトイレットペーパーで確認。
○エアコンは嫌いでも時々利用する。
○はめ込み式エアコンの吹き出し口の結露はこまめに拭き取る。