シンガポールの住宅・不動産事情
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プロが教えるシンガポールの
住宅探し
第135回 佐藤さんの住宅探し
不動産仲介業者の山田さんと一緒にコンドミニアムを見学している佐藤さん。
前回のポイントは、
◉ 敷金回収等の問題を法廷で争うとしても回収すべき金額より訴訟費用が高くつくためあまり意味はない
◉ ただ、そのポーズを示すことで先方から妥協を引き出すこともある
◉ 決着して実際の回収は必ず家主側に会って小切手や現金で受け取るようにする
◉ 郵送、送金の手続は回収に時間がかかるだけ
ということでした。
今回はシンガポールで良く起こる電源が落ちるケースについて佐藤さんが不動産業者の山田さんに聞きます。
「私の知人でよく分電盤の電源が落ちる、と言う人がいるのですが、どういうことが原因なのでしょうか」と佐藤さん。「シンガポールの場合、日本と異なり電圧が220v-240vと高く、さまざまな電化製品が輸入され使用されているために、結構電源が落ちるケースは多く見受けられます」と山田さん。「どのようなことが原因で起こるのでしょうか?」「よく起こるのは、微細な霧のような水滴が電化製品の電源部分に付着している場合に起こり、特にオーブンは長期間使用しないでいるとまずスイッチを入れただけで電源が落ちます。また、洗濯機、乾燥機、冷蔵庫、電気温水器など湿気がありそうな部分の電化製品が原因で電源が落ちることがよくあります」と山田さん。「日本ですと電源が落ちると分電盤のそのスイッチの処だけが落ちて他は落ちないのですが、シンガポールの場合はよく大元のスイッチが落ちてキッチン全部の電源が使えなくなってしまいますが、そのような場合はどうすれば良いのでしょうか?」と佐藤さん。「まず分電盤の全部の小さいスイッチを切ってから大元の電源スイッチを入れれば基本的に問題なく入るはずです。それから小さいスイッチを一つずつ入れて行きます。そうするとどこかのスイッチのところで大元のスイッチが落ちますので、その小さなスイッチの部分に繋がっているところが原因ということになります」と山田さん。「どのようにしてそのスイッチが繋がっているところを見つけるのでしょうか」と佐藤さん。「通常分電盤には電源図が扉の後ろに挟まっており、その図面の番号とその小さなスイッチの番号を照合するとそれがどこの部分のものであるかがわかります」と山田さん。「もしそれが洗濯機だとすると、洗濯機が故障しているということになるのでしょうか?」と佐藤さん。「そうですね、故障もそうですが前に言いましたように、微細な霧のような水滴が原因ということもあり、それは故障と言うほどのことではありません。また、洗濯機を使っていなくても電源が落ちることがありますので、洗濯機や乾燥機のコンセントを完全にソケットから抜いて確認する必要もあります」と山田さん。「壁のソケットのスイッチがオフになっていても抜く必要があるのでしょうか?」と佐藤さん。「洗濯機や乾燥機等問題となる電化製品の電源がソケットに繋がっているだけで、わずかな通電が起きているため電源が飛ぶことがありますので、確認する時には必ず全ての電化製品の電源を壁のソケットから抜いて確認してください」
〜 POINT 〜
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◉ シンガポールでは良く分電盤のスイッチが落ちる
◉ その場合小さな分電盤のスイッチを全て切ってから大元の電源を入れてから、一つずつ小さなスイッチを入れ問題箇所を発見する
◉ 問題となっている電化製品を発見するために、問題箇所にある電化製品の電源を全てコンセントから抜く(壁のスイッチをオフにしてもダメ)
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