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第69回 佐藤さんの住宅探し

不動産仲介業者の山田さんと一緒にコンドミニアムを見学している佐藤さん。

前回のポイントは、

○家賃を払っていても修理については一定限度まで入居者が負担しなくてはならない。​
○​エアコンからの水漏れはデザイン、設置方法、メンテ技術者の技量等に原因がある。​
○​ ​とんどの人がエアコンからの水漏れを経験している、ということでした、ということでした。

今回はエアコンの使用上の注意点について不動産業者の山田さんがお客さんの佐藤さんに説明いたします。

 

「構造がちがうのでいろいろ日本と違って不具合がですのですね」と佐藤さん。「そうですね、特にエアコンはシンガポールでは使用頻度が高いので壊れると問題です」と不動産業者の山田さん。「使い方にも注意しないといけないことがあるのでしょうか」と佐藤さん。「ええ、まずエアコンのそれぞれの室内機、室外機はその部屋の大きさに合わせて容量が設定されています。とくにこちらのリビングダイニングはかなり広く二台のエアコンが設置されているのがほとんどです。これはそのリビングダイニングの広さを考えて設置されていますので、この面積を冷やすために一台だけを使うのは機械がオーバーローディングする可能性があります」と山田さん。「なるほど、電気代がもったいないから一台だけ使うというのはまずいのですね」と佐藤さん。「そうです。また、冷えすぎるからといって一台だけを使うのも負荷がかかりすぎますので、避けた方が無難です。特に、いつも一方だけ利用続けますと、埃等の溜まり方も早くなり水漏れを起こす原因となります」と山田さん。「そうですか、そうすると設置されているエアコンが想定している広さを利用する為にも部屋の扉はしめて置いたほうが良いということですね」と佐藤さん。「ええ、よくベッドルームの部屋の扉を開けっぱなしにして、その部屋のエアコンをつけずにリビングダイニングだけエアコンをつけているとやはり負荷がかかりやすくなります。特に絶対に窓を開けながらエアコンをつけないようにしてください」と山田さん。「でも、ときどきエアコンが嫌いな人がいますが、その場合はどうなのでしょうか?」と佐藤さん。「エアコンを使わないで、しかも窓も開けない住み方はあまり関心しません。このような部屋の使い方をすると、湿気が溜まりやすく、よく天井に黒いカビが生えやすくなります。だんだんカビが広がると、このカビを餌に小さな虫が発生します」と山田さん。「それは大変ですね、そうなってしまったらどうするのですか?」と佐藤さん。「そうなってしまったら、妨カビペイントで塗り直さないと再度発生する可能性があります。そうならない為には、定期的な換気と適度なエアコンの利用が望まれます」と山田さん。「湿気をとるために除湿機能は利用できないのですか?」と佐藤さん。「もちろん利用できますが、除湿機能を頻繁に利用すると室内機からの水漏れが起こりやすいケースがありますので、通常の冷房機能を利用したほうが無難と思われます」と山田さん。

ポイント

○エアコンは設置された部屋の大きさによって容量が決まっているので、その容量にしたがって利用した方が良い。
○ リビングダイニングに二台あるときはなるべく両方一緒に利用する。
○ 人がいない部屋の扉は閉めておく。
○ 除湿よりむしろ冷房を利用した方が無難​。