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第45回 佐藤さんの住宅探し

不動産仲介業者の山田さんと一緒にコンドミニアムを見学している佐藤さん。

前回のポイントは、

○現在の賃料はほぼピーク。

○賃料の上下動は景気全体、不動産売買動向から約半年遅れ。

○早ければ今から6ヶ月頃に賃料は下がり始める可能性がある。

ということでした。

今回は家主さんの見分け方を聞きます。「最近はいろいろ古い物件から新しい物件までいろいろチョイスがあるようですがどういったところが住宅選びのポイントでしょうか」と佐藤さん。「お住まいを御紹介するときにお話いたしましたように、立地や間取り、コンドの規模などお住まいになる方のニーズによって異なるのはもちろんですが、以前お話いたしましたように家主さんがどんな人かがかなり重要になります」と不動産業者の山田さん。「そうですね、以前法人家主さんがベストチョイスと伺いましたが、結局予算とか立地や間取りなどの関係で法人家主さんの物件を選ぶことができませんでしたが、私の家主さんは結構よく連絡してくれるので助かっています。でもこういったことは住んでみないとなかなかわからないですよね。なんとか住む前に良い家主さんか悪い家主さんかを見分ける方法はないものでしょうか」と佐藤さん。「なかなか難しい御質問ですね。おっしゃるように、最初は人当たりが良さそうでも、お金が絡むと態度を豹変させるような家主さんも結構いますので、事前にその家主さんが良いかどうかを見極めるのは難しいのが現状です。ただ私共が以前御紹介したテナントさんがお引っ越しをされて、家主さんの対応がある程度問題ないことがわかっているようなケースであればある程度は安心できますが、これだけコンドの数があるとなかなかそれだけに限定して御紹介するのも難しいということもありますし、皆さんが好まれる新築の物件ですと家主さんの過去の実態も全くわからないということになります」と山田さん。「そんな場合、どんな所に注意して、家主さんの状況を見極めるのでしょうか」。「まず、これは一般的なことで皆さんが自然におやりになられているように、見にいったユニットの状態が良くきれいになっていることが第一にあげられます。これは家主さんが自分の持っている住宅に興味をもって良好な状態に保とうとしていることの現れです。シンガポールは外国居住の外国人家主が結構いて、そういった家主さんは自分が持っている住宅でもローカルのエージェント任せにして、お金も手間もかけようとしない人がいます。こういう家主さんはテナントさんが入居して、いろいろな問題が起こった時もローカルのエージェント任せにし、テナントさんの不都合にも頓着せず、結果として修理がなかなか進まなかったりして問題になります」と山田さん。「なるほど、そうするとやっぱり見た目が良いユニットを選ぶということが必要なのですね」と佐藤さん。「そうです。それに状態が良いユニットはそれだけ家主さんへのリクエストも少なくなりますから、交渉もスムーズに行いやすくお話がまとまる可能性も高くなります」と山田さん。「わかりました。これは我々、選ぶ側でごく自然に行っていることですが、これ以外に注意すべき点にはどんなことがあるのでしょうか」と佐藤さん(次回に続く)

 

ポイント

○物件選定は立地、間取りだけではなく家主さんがどんな人であるかに注意しなくてはならない。
○リスクが少ないのは法人家主。
○個人家主の場合はまずユニットの状態が良好なものを選ぶ。